イラスト上達へ試行錯誤の記録です。

【イラスト修行】モルフォ人体デッサンの模写で絵は上手くなるか?一週目終了時点の感想。

どうも、タヌスケ(@sinzakki02)です。

今回は【モルフォ人体デッサン】を模写すると絵が上手になるか?について紹介します。

いきなりですが結論から・・・・

たいして変わりません。

めがね

・・じゃあ、止めた。

たぬすけ

まぁ、少し待ちたまへ・・

残念ながら『スゲー上手くなったぜ!!』とは言えないのが現実です。

だからと言って無意味だったか?と言われれば全くそんなの事はありません。

目に見えるほどの上達は無いものの、確実に得るものはあります!(断言)

そこで今回は1冊まるまる模写した私が実践前後でどのような効果があったのか?を検証します。

この記事はこんな人オススメ
  • モルフォ人体デッサンってどうなの?
  • 絵の練習って何をすれば良いかわからない。
  • もっと絵がうまくなりたい!!

良かったら参考にしてください。

目次

モルフォ人体デッサンとは

言わずと知れたデッサン書です。

アーティスティックで総合的な人体デッサンのアプローチ、モルフォロジー(形態学)の視点から、人体の描き方を紹介。骨格や筋肉組織、解剖ディテール、動作の様子など、新たな視点から人体を観察するヒント満載。必読の1冊!!

グラフィック社HPより抜粋
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何を言っているのか良くわかりませんが、アマゾンで高評価な人体デッサン書です。(2022年9月時点 amazon評価 ★4.6/5)

コメントなどもおおむね好意的で、読んでると欲しくなります。

本の内容

私はこれまで絵や美術に関する本を読んだ事はありませんが、かなり独特な本だと思います。

内容画像をお見せする訳にはいかないので、ざっくりとした紹介。

モルフォ人体デッサンの概要
  • 絵画のラフのような人物ポーズの絵が1pに2~3点ほど
  • 画風は絵画のようなリアル路線で、緻密だが鉛筆のラフっぽい荒い線。
  • 人体のパーツ毎で章に分かれている。
  • それぞれのパーツに対して骨→筋肉→皮膚の順番でイラスト掲載。
  • ほとんど文章による説明が無い
  • イラスト用デッサンのはずだが、描き方に関する記載も無い。
  • 人体の構造に関して細かく描写されているが、あくまで形を見るためであり、正確かどうかは不明。

またこの本は【コデックス装】という特殊な装丁のため、本を開いた状態でキープできるのも特徴です。(上記画像参照)

この本から受ける印象は説明不要、ひたすら模写せよ!って感じです。

今回紹介の本が最もベーシックでその他にポーズや筋肉、服のしわなどシリーズ本が出版されております。

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購入動機

このブログはタイトルをご覧いただけばわかる通り、デジタルイラストの描き方です。

そのため画法やデジタルツールの使い方、色の塗り方という内容に偏っておりました。これは私のブログだけでなく、一般的なイラスト講座の記事や動画も同じ傾向です。

しかし、実際の絵の上手さとは線での物体表現です。そして、その練習方法は?というとデッサンになると考えました。

ちなみに以前にも同じような事を書いた記事がありました。

この時はやるべき事を整理したやった気になってしまいました。(ありがち)

ようやく実行できた感じです。

デッサン本に求める条件

イラスト上達やらデッサンなどで検索すると山ほど商品は出てきます。

デッサンとは何か?すらわからないので、どの本に手を出して良いかもわかりません。

とりあえず現状の希望をまとめてみました。

デッサン本に求める事
  • 練習の題材を探す苦労をしたくない。
  • 全身を描けるようになりたい。
  • どんなポーズでも描けるようになりたい
  • 安価に済ませたい。
  • デジタル以外で絵の練習がしたかった。
  • 絵を描く習慣をつけたかった。

地味に面倒なのが、デッサンの題材(モデル)を探すことです。

これまではネットでデッサンのモデルとなる画像を検索していました。Pintarestなど画像専門のサイトはそれなりに便利なのですが、練習前に検索するという作業を毎回するのはかなり面倒でした。

また希望のポーズを探したり、どんなポーズを探したら良いのかを考えるも意外と大変です。

ネット検索してると関係ないページに目移りしてしまい、無駄に時間も奪われますし。

他にもモデルとしてデッサン人形の購入も考えました。

しかし、良さそうな人形はかなり高価なため購入を諦めました。

こうした選択肢の中では【モルフォ人体デッサン】先に挙げた条件をクリアしてくれると思い購入しました。

実践

模写するにあたり、以下のルールで取り組みました。

  • できるだけ毎日1~2p。やる気が起きない時はやらない。もしくは1、2ポーズで止める。
  • 消しゴムは使わない。
  • ラフで終わり、清書しない。
  • 失敗しても、そのままとにかく進む。
  • 同じ様なポーズが出たら、お手本は見ずイメージで描く。

とにかくどんな形でも完走する事を重視しました。1日2~30分程度。

覚えるのでは無く、身に付けるには反復が最善と考え、毎日描く習慣をつけるという意味合いもあります。

ひたすら全ての頁を模写しました。道具はこだわりはありません。適当なノートにシャーペンです。

それでは実際に模写したノートを見ていきましょう。

尚、練習ノートなので、実際には掲載されていないポーズも描かれています。あしからず。

モルフォ以前

モルフォを始める前の模写です。この頃はネットで適当なモデルを探して模写してました。

絵の感じは、以前デッサンについて考えた記事の時とほぼ同じです。

モルフォ開始(23.3/6)

モルフォ開始時の模写です。全ての部位で最初に描くのは骨です。

当分の間、骨ばかり描いてました。正直飽きます。

一か月ごとの推移(4月~9月)

いろんな体型、パーツの練習ができます。

徐々にではありますが、人体の構造がわかった上で身体が描けるようになってます。それができるようになると、バランスの取れた違和感のない全身が描けるようになります。(私はまだ達してませんが。)

尚、自主練の模写も含まれているので、本に無いのも有ります。あしからず。

モルフォ1週目終了


上手に描けているかは別にして模写しなくても(本を見なくても)描けるようにはなりました。

1週目終了時の感想

モルフォの実践前・実践後の比較画像です。

ご覧の通り、絵自体は『目に見えて上達した!』と言えるほどの違いはありません。

しかし、人体の見方・描き方については大分変わりました。

これまでは見たままを描いていた感じ(実際にそうなんだけど)でしたが、実践後は特に筋肉については、位置や形が大まかに理解できていたので、見えないところも考慮した理屈で人体を描くことが身に付きつつあります。

いずれは見本が無くても人体を上手に描けるようになる下地ができたと断言したいです。

良かった点と悪かった点

1週目が終了した時点で、改めてこの本の【良かった点】【悪かった点】をまとめてみます。

【良かった点】については、おススメ度として★5段階評価すると共にももう少し説明します。

良かった点

  • 筋肉を意識して人体を描くようになった。
  • 身体の厚みを意識して描くようになった。
  • 全身を描く事に対して苦手意識が少し無くなった。
  • 練習材料を探す手間が省ける
  • 安い
  • 長年愛用されているベーシックで安心の内容。

筋肉を意識して人体を描くようになった。

たぬすけ

★★★★

この本の模写をすれば、人体のシルエットや形作っているのはほぼ筋肉だと理解するだろう。

人の目は人体について違和感があるとすぐに感づくと言われている。それは最も身近にある物体の一つだからだ。

筋肉の形や他の筋肉とのつながりを知れば、自然で説得力のある人体を描く事ができるに違いない。

身体の厚みを意識して描くようになった。

たぬすけ

★★★

これまで人体を描くと筋肉を意識しても平面的な絵を描きがちだった。(肩まわり・胴回り)

実際には側面や厚みがあり、ポーズにより位置が前後上下する。

この点についての意識が立体感や存在感のある人体を描くコツだと知る事ができた。
全身を描く事に対して苦手意識が少し無くなった。

以前は全身を描く事は苦手だった。もちろん今でも得意とは言えないが、以前に比べれば圧倒的に楽になった。

理由は先に述べて筋肉への理解と反復した模写によるトレーニングによるもの。


練習材料を探す手間が省ける。

たぬすけ

★★★★★

これはこの本を最も推せる理由かもしれない。

模写のモデルなんて何でも良いのだが、いざ探してみると意外と面倒。本を開けばすぐに模写が始められるのは大きなメリット。

絵を描く習慣がついた。

たぬすけ

★★

残念ながら、習慣にまでは至っていない。抵抗が減った程度。


安い

たぬすけ

★★★★

これもメリット。デッサン集の中でも格安。しかも大容量319ページ。コスパは抜群だ。とりあえず始めて見るには最適。


長年愛用されているベーシックで安心の内容

たぬすけ

★★★

Amazonでの高評価はもちろん、新しい内容でないにもかかわらず今もなお愛読されている事から、間違いなく良本。この本で練習する事はまず間違いないと感じられる。

悪かった点

もちろん【悪かった点】もあります。

  • 描き方は教えてくれない。
  • 絵が古い。
  • 筋肉のつながり・位置がわかりづらいところもある。
  • 顔は描けない。

描き方は教えてくれない。

デッサン書と言うのは描き方を教えてくれないのだろうか?

絵の描き方に関する情報は一切掲載されていない。と思う。

先ほど紹介した以前の記事にはそれぞれのパーツについての描き方講座がまとめられているので、描き方自体を学ぶのにおススメです。

勧めておいてなんですが、私もまだこの講座見てません。(2週目始める前に見ます)


絵が古い。

古いのではなく、絵画(リアル)路線なので、流行りのイラストとの親和性は低い。

ここからイラストへどう落とし込むかが腕の見せ所といった感じ。


筋肉のつながり・位置がわかりづらいところもある。

緻密に見えるモデル絵だけれど、色々な角度から見ると理解しづらいところも多々ある。この辺りが人体モデルとしては正確でないと言われる所以。

ある程度の割り切りは必要かもしれない。

顔は描けない

顔を描く事はあまり無いため、顔の描き方が上達するとは思えない。

顔も人体だと思うのだが・・・。

まとめ

いかがだったでしょうか?

1週目などまだ序の口、違和感のない人体を自由に描けるレベルまで何度も周回したいと思います。

つまり何度も使える本ですので、人体を上手に描けるようになりたい方にはおススメです。下手に色々な本を買うより、黙ってこれだけ描いていればいいんじゃないか?

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2週目に突入し、終了したら検証してみたいと思います。

という事で今回は以上となります。

ご精読ありがとうございました。また次回をお楽しみに!

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