今回のテーマは【カラーラフ】です。
色塗り界隈では結構有名な【カラーラフ】に挑戦してみました。そこから見えた効果ややり方について紹介できたらと思います。
この記事はこんな疑問を解決するかも・・・
- カラーラフって何なの?
- カラーラフってやる意味ある?
- カラーラフのやり方は?
- カラーラフに挑戦したけど上手くいかない。
どうも、新崎です。
新崎独学で漫画やイラストを描いて小銭を稼ぎたい。
- 画学歴なし。全て我流。好き勝手に絵を描いてます。
- 絵を描いている事を周りに知られたく無い人。
いきなりですが、
【カラーラフ】って効果あるの?やる意味あるの?
結論
手間よりも効果あり。特に厚塗りに有効。
絶対やれ!
joshiへぇーハッキリ言い切ったね。
sinzaki周りに道に見えて実は近道だった的な?
では、どんな効果があるのか、やり方と共に紹介していこう!!
カラーラフってなに?
上手な人のメイキング動画で線画→色塗り→完成かと思いきや、そこから線画を始めるっていうのを見たことありませんか?
例えば、こんな動画です。 衝撃のカラーラフ:lack氏の動画
sinzaki2:50あたりで愕然とする。
この線画を始める直前の状態が【カラーラフ】です。この方はラフがラフでは無いのは置いておいて、、、
つまりカラーラフとは何か?と問われれば、、、、
ラフの段階でラフに色づけをする事
この捉え方で間違いありません。主線を描く前にラフの段階で色付けまして完成のイメージを膨らませるのが目的とされています。(プロの世界だとカラーラフでの提出が求められるのだとか)
でもこの方法、普通に考えると・・・・
めがねすごく遠回りな気がする・・・
ラフで色塗って、線入れしてまた色塗るわけですから。
でも実際は効率的な上に作品の完成度も上がるらしい・・・・という事でその真偽を確かめるべく、【カラーラフ】について動画で手順を学びながら、実践してみました。
今回の参考動画
今回もYouTubeの動画を参考にしながら、カラーラフについて学びたいと思います。
どちらもハイレベルすぎて何言っているのかわからなくなります。注意が必要なのが・・・
『カラーラフ』以外にも色分けやマスク、厚塗りなどサラリと出てきます。わからない人が見るとどこまでがカラーラフなのかわからなくなるかもしれません。
カラーラフ以外のテクニックについて、この記事で紹介していく事は難しい為、該当箇所には紹介記事リンクを設置しておきますので、併せてご覧ください。
実践
完成の手順
鉛筆ツールで適当に(いつも通り)※背景もね。
下絵を灰色で塗りつぶし。背景と光の当たり具合を考えて陰影を
入れる。
オーバーレイとかの効果もガンガン入れる。パーツごとにレイヤー分けしておいた方がいいかは人によるかも。
カラーラフの不透明度を下げて線画をする。
何の色でもいい。できる人はマスク分けする。色ごとでパーツ分けすべきか?同じ色でも前後や上下で分けるべきか?(陰影の影響を考えて)
マスクを使ってパーツごとに塗りこみ(厚塗り感覚)
2つの動画どちらかの手順というよりは共通するところをピックアップしました。マスクや色の整理などそれぞれ処理のやり方が異なるので、そのあたりは好きな方法で良いかと。
線画で大ラフ→ラフ

通常通りで問題ありません。
グレーで陰影を入れる。



陰影を入れるにあたり、光源の位置などを決めるため背景を先に仕上げると良いそうです。(今回は背景はすでにできていたのでそれを流用しました。)
ラフをグレーで塗りつぶしして乗算レイヤーを追加してクリッピング。グレーの筆ツールで陰影をつけてます。
カラーラフ


今回のメインであるカラーラフですが、至ってシンプルです。
陰影を入れる際に使ったグレーのベースレイヤーにラスターレイヤーを追加してクリッピング。ペンツールで好きな色をで塗ります。それだけです。
sinzakiここで個人的に注意点を一つ
カラーラフのペンツールは色むらが出ないツールを使おう!
後で整地をする際にベース色がわかる必要あるため、色ムラがないペンツールを使う事をおすすめます。この辺は下の記事に詳しいのでご覧ください。

また、今回は一つのレイヤーに全部のパーツを塗りこみましたが、髪や肌などパーツ別に分けても構いません。ただ、この時点ではそれほど塗り漏れなどは気にする必要もありません。
sinzaki以上。カラーラフ完!!!
joshiたしかにそうだが、、、、
以降はこの『カラーラフ』を活かして作品を完成する過程を見ていきます。
今回はメインはここからだったりする。
線画


カラーラフレイヤーの不透明度を下げて(30%くらい)、新規でベクターレイヤーを追加。そこに主線を描いていきます。

レイヤー構造としてはこんな感じです。
カラーラフに使った『ラフ』『グレー』など一緒にフォルダに入れて不透明度をコントロールすると使いやすくなります。
カラーラフフォルダの直上に主線のベクターレイヤーを追加する手順です。
陰影や立体感を意識した線画を完成させよう。
カラーラフをするメリットがこれ。線画だけではわからない違和感を色を塗ったことで発見することができます。また陰影もついているので、立体感のある線画を描きやすくなっています。
sinzaki特に髪の毛の毛束のまとまりは描きやすかったです。
色分け

図のようにパーツごとに色分けをしていきます。
パーツの色は分けられていれば何色でも構いません。(色むらのないペンツールでね)

レイヤー構造としては、各パーツを色分けしてフォルダーにまとめております。
(パーツが色分けされていればOKなので、一つのレイヤーにまとめても問題ありません)
ポイントとしては主線の内側全体を塗りつぶしたグレーベースを用意することです。
主線の外側への塗りはみだしを簡単に処理する事ができ、パーツ分けの際にも便利なので作っておくことをお勧めします。
整地・塗り込み
sinzakiここが今回の肝にして、最難関。
まずは作業の準備から

カラーラフフォルダーの不透明度を100%に戻してラフの線画の表示を消します。
そのかわりに主線を表示させた状態にします。
この時点でカラーラフで使用したグレーベースを先ほど色分けで作ったグレーベースに置き換えます。(コピペで)
また線画の直下にラスターレイヤーを追加して『厚塗り』としました。

今は完成された主線の上にカラーラフを乗せた状態になります。
この段階ではカラーラフは主線からはみ出している可能性がありますので、先ほどのグレーベースを使って主線からのはみだしを処理しておきます。
joshiここからが少し煩雑

色分けしたパーツごとに整地・塗り込みをしていきます。
厚塗りをする際に色分けしパーツからはみ出さないように『選択範囲』もしくは『レイヤーマスク』をします。
※私は『選択範囲』で処理しています。
該当パーツを選択して、実際の塗り込みは厚塗りと書かれたレイヤーで行います。
元からあるレイヤーを上塗りしない点がポイントです。(やり直しがしやすい)

選択範囲を使用した場合、選択した箇所が点線で覆われます。(この場合は肌パーツ)
色を塗っても点線枠外へははみ出すことがはありませんので、気楽に塗り込めます。
『選択範囲』『レイヤーマスク』についてはここでは説明しきれないので、下記記事をどうぞ

つづいて、整地・厚塗り作業。
カラーラフはベース色、陰影を大雑把に塗っているだけなので、これをきれいに仕上げる作業です。
とりあえず肌だけを処理したビフォーアフターです。
基本はベース色をスポイトで取り、選択範囲内を塗り込み。レイヤーを追加して陰影、ハイライトを追加していく感じです。
厚塗りの要素が強いですが、レイヤーを重ねればアニメ塗りも可能です。
厚塗りについてはこちらの記事も参照ください。

完成
ハイライトや背景やオーバーレイなども追加してますけど、とにかく完成!!

カラーラフのメリット
実践を通してカラーラフをやる事のメリット・デメリットをまとめたいと思います。(動画や他の方の意見は一旦無視して私の感想)
- 線画だけではわからないミスが発見しやすくなる。
- ラフ→清書へのイメージ落差が少ない。
- 整地・厚塗りが超たのしい♪
既述ですが、色を塗ることで線画のミスというか違和感を感じやすくなるのは結構なメリットでした。色を塗ってから線画を直すのはかなり面倒なので。
ラフから清書の落差についてもラフがあまりにラフなので良くなるしかないというか。
あと整地・厚塗りが楽しいです。ラフ塗りを整理して仕上げていくのは『作品を作ってる~』ってのを実感します。これまでアニメ塗りばかりだったのですが、急に厚塗りに取り掛かっても、このやり方なら案外簡単には入れます。
- ラフはそれなりに仕上げる必要がある。
- 手間と時間はかかる。
ラフがあまりにラフすぎるとカラーラフも位置やもろもろずれてしまい、効果がなくなってしまうこともあり、ラフといえどもそれなりにしっかり仕上げる必要があります。(私の場合は下書きをしっかり仕上げる派なのでそれほど問題ではありませんが‥‥)
それとカラーラフという工程が追加されているので、当然手間は増えます。が、実際一回完成間近まで仕上げたのにまた振り出し?というがっかり感はありません。それはあくまで見ている側の感想で描いている側からは意図をもって行っているので、振り出し感は当然ありません。
まとめ
最初この記事を描いた時にはあまり効果を感じませんでした。それはカラーラフ以外の事の理解が乏しかったので、そちらを理解することに力を使ってしまったからです。
今回改めてこの記事を更新しましたが、よりクリアにカラーラフについて実践してみて、効果を感じることができました。それはカラーラフそのものというよりも副次的な効果が波及しているように思えます。
効果的なひと手間として、今後の作品作りにおススメできる方法です。
最後に前回(リライト前)と今回の完成イラストを比較してみましょう。
今回は以上です。
ご精読ありがとうございました。次回もお楽しみ。
