どうも、たぬすけ(@tanusuke)です。
今回は【服の塗り方】について。
いままで肌の色や髪の塗り方など色塗りシリーズは色々やってきましたが、なぜか服の塗り方についてはやってませんでした。
特に意図的に避けていた訳では無くて、肌とかの方が優先順位が高いなと思っただけなんですが、いざ塗ってみると恐ろしいほどに上手に塗れない。
前回の記事より開始した【ぬる1か月練習法】でいきなりつまづいた訳です。
慌てて講座でノウハウを吸収!!
ところが、そんなに甘いものではありませんでした。
常に形が流動的な布の凹凸、影について明確な描き方のノウハウを提示する講座はなかなか見つかりません。
生地の質、服の形状などバリエーションが多すぎて、一つの描き方で網羅する万能な描き方は無いと諦めました。
ただ、基本となるやり方については共通と考え、大まかな道筋としての6ステップを提示します。
パーツなど局所的なノウハウはあるのですが、そもそものしわの付き方、光の当たり方などの手順から紹介するのはなかなか難しいようです。
そもそも布のしわのつき方から学ぶのは面倒だし。
ただ、何となく型にはめないと気持ちが悪い性分なので、勝手に5ステップにしました。ただし、以下の事をご了承の上、ご覧ください。
- 捉えどころのない服の影について一定の手順を決めて取り掛かる。
- 細かくやるとキリがないほど、奥が深いので深入りはしない。
- 何となくそれっぽくを良しとしよう。
基本ノウハウから昇華させるのは各々の努力のみ!
イラスト講座実践記録では、テクニックやノウハウに関する講座と実践した感想や結果を紹介しています。
手順
多少無理やり6ステップにまとめております。そして基本は肌と同じ手順です。
乗算(もしくは通常)レイヤー。不透明水彩。指先ツール、色混ぜツール。
影が付きそうな箇所全てを塗る。指先ツールや色混ぜツールなどを駆使して濃淡をつけて表現する。
乗算レイヤー。不透明水彩。指先ツール、色混ぜツール。
1影のなかで特に影の濃い部分を新たに塗りこむ。特にモノ同士が振れている部分などを中心。あまりボカしすぎないのがコツ。
乗算レイヤー。スプレー。
丸く厚みがある部分を表現するために主に淵部分を塗る。
乗算レイヤー。グラデーションツールもしくはスプレー。
影の中の濃淡をより鮮明にする目的。情報量が多くなる。
加算(発光)レイヤー。不透明水彩、スプレー、ペン。
大まかに光の当たる部分をベース色もしくはそれより少し明度の高い色で塗る。さらにその中心を白でハイライトの
通常もしくはスクリーンレイヤー。不透明水彩、スプレー、ペン。
青系(それ以外も可)で描き込んで完成。
実践
それでは実践。
前回設定がとして描いたチアガールをポーズをつけてみました。
服以外のパーツについては塗り込み済みです。
多少雑な点もあるけど、全体的にいい感じのデキ!(自画自賛)
1影
まずは1影。影の有る部分全てを塗るつもりで。
同じ影でも濃淡をつける事で、凹凸を表現。
指先ツールや色混ぜツールを駆使して1色で塗り分ける事を心掛けた。
また、影の入り口はぼかし、それ以外はぼかしすぎないように気を付けた。
2影
1影の中でももっと暗い影を塗る。影らしい影の場所はここで決める。
ぼかさずにクッキリした影にした方が綺麗に仕上がる気がする。
回り込み
淵部分をうすく塗る事で厚みや立体感を出した。
凹凸を意識して塗る。場合によってはレイヤーの濃度を調整してみるといい具合がわかってくる。
グラデーション
回り込みがパーツの立体感なら、グラデーションは全体の立体感。
この絵の場合は側面の部分に広く薄い影を入れてみた。グラデーションにする事で影の濃淡も付き、より立体感が出た。
濃すぎると絵が暗くなるので、レイヤー濃度で調整するとよい。
ハイライト
光が当たる頂点の場所はもちろん、しわの凸部分に入れる事でグッと完成度が上がる。
肌でもそうだが、ハイライトを入れると絵が急に良くなるので、楽しい。
ただし、入れすぎ注意。
反射光
気持ち程度の効果だけど、あった方がいいんじゃない?
これにて完成!!
ビフォー・アフター
完成
申し訳程度の背景ですが、描いてみました。ちょっと雑。しかもぼかしてごまかす始末。
ただ、服のしわとかはわりかしよくできなかな?と思います。
まとめ
服の塗り方についての補修でしたが、いかがだったでしょうか?
今回紹介した手順が正解という訳ではありませんが、ちゃんと塗るにはどうしたらいいのか?というきっかけにはなりそうステップだと思います。
案外服の塗りっていい加減だったり、正解がわかりづらいのでおろそかにしがち。
でもそこが素人っぽい絵になってしまう原因かもしれません。
なので、このことを胸に置きながらチャレンジました。
服も肌同様にしっかりと段階を踏んで塗らなければいけない。手を抜いてはならないという事。
テクニック的なことを挙げると・・・
影の中でも濃淡があり、それぞれをちゃんと塗り分ける事
という事で今回は以上となります。
ご精読ありがとうございました。また次回をお楽しみに!