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【イラスト講座実践記録】初心者のための厚塗りメイキング

どうも、タヌスケ(@sinzakki02)です。

今回はいよいよ厚塗りの講座です。

デジ絵と言ったら厚塗りと言えるくらいに憧れの画法。

これがやりたいからデジ絵をはじめる人もいるのでは無いでしょうか?私にとってもお待ちかねの、、と言った感じです。

とは言え初挑戦なので、うまくいくかかなり不安。

中には厚塗りって何っ?って方もいるかと思いますので、知識ゼロの状態からはじめます!

この記事はこんな人にオススメ
  • 0から厚塗りを学びたい人。
  • アニメ塗りとは違うタッチの塗り方をしてみたい人。

例によって数ある講座動画の中から厳選したものをご紹介いたします。

それでは、はじめましょう!!

イラスト講座実践記録では、テクニックやノウハウに関する講座と実践した感想や結果を紹介しています。

目次

簡単!初心者向け厚塗り講座【超入門講座#20】/ディープブリザード

動画のポイント

先に厚塗りの大まかなポイントとしてまとめてます。

  • 色を重ねて塗る事でアニメに塗りでは表現できない重厚感を感じさせるイラストが描ける。
  • 主線に頼らず、色で境界を表現する画法である。
たぬすけ

少しわかりにくいかな?

もう少し分かり易く、具体的に同じ線画をアニメ塗り厚塗りで塗り比べました。

アニメ塗りと厚塗りの違い
アニメ塗りと厚塗りの違い

一番のポイントは色を重ねて塗る事です。が、アニメ塗りも乗算レイヤーなどを使って色を重ねる事はしますよね。

実はアニメ塗り厚塗りの一番の違いは、主線(黒の線)の処理なのでは無いかと思いました。

アニメ塗りは線をそのまま残してその中を色塗りをする。塗り絵のような感じです。

一方、厚塗りは主線を消す(薄くする)してその上から色を塗り込みます

線画と色塗りが別工程の【アニメ塗り】に対して、厚塗り】は色塗り一つで全てを表現する感じと言ってわかりますか?

でも単純に主線を消せば良いってもんじゃありません。線を消すだけだと物足りないだけの作品になります。

その辺のポイントについて実践で確かめてみましょう!!

厚塗りの実践

早速、講座の内容を実践!と行きたいところですが、今回は事前に準備が必要です。

描く前の準備

動画のポイントで挙げた通り、厚塗りは主線を塗り込んでゆく画法です。そのため主線をより周りの色に馴染み易くするために一本の筆で描き上げます

線画と色塗りは同じ筆を使用する

たぬすけ

不透明水彩のブラシがあればOK!
無ければ、厚塗り用のペンツールをダウンロードしても良い。

クリスタはもちろん、他のお絵描きツールでもたくさんのペンツールが用意されているはずです。

尚、動画で使用されていたペンツールはダウンロードが終了しているようでしたので、替わりに今回私が使用したブラシを紹介します。

主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ

配信されているブラシはその時々で変わるので、上記がない場合は自分で探しましょう。

Clip Studio Assets にはたくさんのツールがあるので、いろいろ試して探すのも楽しいですよ。

めがね

好きなのにしたら?

ラフから下塗りまで

いよいよ実際の描き方についてみていきましょう。

先ほど入手したブラシで描いて行きます。(下書きは鉛筆でもok)

絵は【簡単!初心者向け厚塗り講座【超入門講座#20】より模写。

※お腹を出すのはまずいそうなので、隠しております。コンプラ的に。

ラフ→下書き→線画清書→下塗り

ここまではアニメ塗りと同じ工程です。

主線はベクターレイヤー。色塗りはラスターレイヤーで、下地の色塗りは塗りつぶしツールです。

大まかな陰影をつける

下塗りが完了したら大まかに陰影をつけていきます。

乗算レイヤーを追加して大きめのペンサイズでザックリ塗ります。

乗算レイヤーをクリッピングしておおまかな陰影をつける。

色が多少間違ってもはみ出しがあっても適当でOK です。はみ出しはクリッピングで解決します。

陰影は細かくチマチマ塗ぬと色ムラがあって綺麗じゃ無いです。

大きく塗ってはみ出した部分の色が他のパーツの色と混ざってしまうのををあえて楽しむくらいで丁度いいです。

大きめのペンでザックリ塗る事

配色の目安として濃淡は下地、陰、影の3色。ハイライト入れません。

この時点でかなりの完成度?になるはずです。

主線を薄くする

講座ではこのままで十分ではないか?という完成度ですが、これでようやく厚塗りのスタートライン。

いよいよ主線の処理にかかります。

主線の濃度を30%にする

主線を30%まで低下

随分サッパリしちゃいます。このままでは物足りないので、色を塗り込んでゆくきます。

これが厚塗りの醍醐味!、、みたいです。

塗り込み

この塗り込みが最大の肝。

新たにラスターレイヤーを追加して、このレイヤーに全てを塗り込んでゆきます。

全体のバランスを見て、物足りなさを感じなくなるまでいい感じに塗り込みましょう!

塗り込み後の出来

いい感じに塗り込んでいく

アニメ塗りしか知らないと私はどこから手をつけていいのか?どの程度塗り込むのか?が全く分かりません。

たぬすけ

手探りでなんとか塗り続けてみる

ポイントを挙げると
  • 薄くした主線を馴染ませながらもなぞるように塗り込みをする。
  • 色が混ざると霞むので、彩度を保った色をおいた方が良い。
  • 輪郭などはしっかりと暗い色を置いてクッキリさせる。
  • 重ねて塗ると全体的にぼやけてくる為、別にレイヤーを追加して色を追加する

ただし、レイヤーをどうやっておくか?は適宜です。一番困るやつ。

ちなみに塗り込みで使用したレイヤーだけを抜き出すとこんな感じになってました。

重ね塗りレイヤーのみ抜粋

塗り込み

上塗りしたものだけを抜き出してもそれなりに絵として見れますね。

最早塗り込みというより塗り直しに近いくらいに塗ってるという事でしょうか?

完成度を上げるテクニック

これでもまだ終わりではありません。

さらに完成度を上げるためのテクニックを紹介します。

水彩境界線を書く

陰部分の境界にあえて線を引く事で印象を上げる効果を出します。

水彩境界線

水彩境界線

どういう効果なのか?よくわかりませんけど、何となくカッコイイです。

水滴などを描く際に使用する水彩境界線という機能があるそうですが、今回は手で描きました。

空気遠近法

奥行きの表現を表現するために遠近法を使用します。

スクリーンレイヤーを追加して画面の奥にある部分に青色を塗ります

空気遠近法

空気遠近法を表現するためにスクリーンレイヤーで青色を入れる。

すると薄く下の色が透けた青になり、奥にあるよう表現になります。

薄く青くする事で奥にあるように感じる事をを空気遠近法と言います。

多くの山が青み掛かって見えるアレです。

反射光を入れる

地面から反射する光の事を反射光と言います。

これが身体に当たって光る事を表現する事で、人物の奥行きや厚みを表現します。

描く場所としては光源とは逆の光の当たらない部分で、奥行きのある箇所に青色を入れます。

反射光

反射光

こういうのも目立たないけど、最終的にあると無いでは全然違ってきます。

描き込み

顔の描き込みと服の装飾について描き込みをします。

細かな描き込み

完成

光の当たる部分にハイライトを入れて完成です。

ハイライトを入れて完成

完成

どうでしょうか?

今までのアニメ塗りと比べて、重厚感と立体感を感じるイラストになってますね。

この質感の絵が自分にも描けた事に嬉しくなります。

主線濃度による見栄えの違い

おまけですが、主線の濃さを変えるとどう見えるか?が気になったので参考までに。

どうですか?

厚塗り自体が主線に頼らない。主線を塗りつぶして色で境界を表現する画法だと思っているので、主線を残すこと自体がもしかしたら蛇足なのかもしれません。

主線0%でも物足りなさを感じないように塗り込みをしてますので、全く問題ありません。が、50%も悪くないと思いませんか?

個人的には主線があった方が安心するタイプです。

厚塗りのメリット、デメリット

描いて見た上で感じた厚塗りの感想をまとめます。

メリット
  • 重厚感がある
  • 見栄えがいい
  • カッコいい
デメリット
  • 時間がかかる。アニメ塗りの3倍以上。
  • 同じレイヤーでパーツを塗るので色がすぐに混ざる。
  • 修正で上塗り、修正をミスって上塗り、その繰り返し。
  • 一つのレイヤーでなる為、消しゴムや透明塗りができないのが辛い。

一番大変だったのは、レイヤーをパーツで分けないので、失敗を修正方法が上塗りという点です。

レイヤー分けしてクリッピングしてを工夫すればもう少し塗りやすくなるような気がします。

まとめ

とりあえず、厚塗りを一度は描いてみてみたかったので、達成できてよかったです。ただ、かなり難しくて大変なので、今後この画法だけで続けるのはイヤですね。

一回描いただけで何が分かるんだ?とも思いますが、もう少し簡単な方法は無いのだろうか?とも思います。

いずれにしろ、まだまだ練習が必要なのと他の画法についても学びたいと思います。

一通り試した上で今後どんな画法でいくか?を考えてみたいですね。

今回は以上です。

ご精読ありがとうございました。次回もお楽しみに!!

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