どうも、タヌスケ(@sinzakki02)です。
今回は『モルフォ人体デッサン』という本の模写を始めて2週目が完了したので、節目として記事にしました。
1年も費やしてしまった・・・
時間かかりすぎ
時間がかかったのは、サボってたのもありますが、若干の寄り道がありました。
それは、1週目では気付かなかった課題に対して新たな取り組みを始めたからです。それについてもお伝えしたいと思います。
『モルフォ人体デッサン』1週目終了時の記事がコチラとなります。
- 『モルフォ人体デッサン』は画力向上に効果的か?
- 絵の練習って何をすれば良いかわからない。
- もっと絵がうまくなりたい!
- デッサン、クロッキーについて知りたい。
私は絵の勉強らしい勉強をしたことがない人間なので、専門的な知識やノウハウは持ち合わせておりません。
そんな私でも模写するだけなので比較的ハードルが低く、人体を学べるのがこの本の良いところだと思います。
- 【忙しい人向け】かんたんにできる!絵の10分トレーニング/hidechannel2
1周目と2周目のデッサン比較
早速、1周目と2周目で描いた絵を比較してみましょう。
どうでしょうか?(色々と規制があるので、修正しております)
違いがわからない。
2周目に感じた事
率直に感じたことを挙げると・・・・
- 筋肉の形、位置関係がわかっているため、1周目よりは描き易くなっていた。
- 骨格のデッサンなど自分に必要なモデルを取捨選択して描く事で効率化できた。
- 画力が向上してはいない。
- 見本を見ないと、全体のバランスが取れない
- 描くスピードが遅い。すぐに疲れる。
課題についての私なりの考えと対策を紹介します。
画力向上は向上していない。
1周目との比較でもわかる通り、それほど上手にはなっていません。
「モルフォ人体デッサン」の模写を始めた理由は画力の向上だったので、正直がっかりではあります。
ただ、考えてみればこの本は描き方については何も教えてくれません。
描き続ければ上手になるだろうとは思いますが、まだそこに至らないという事なんでしょう。
まだまだ精進が足らない
画力よりもこの本で学ぶべきは体の構造の大まかな理解と立体感の表現だと割り切ったほうが気持ちよく先に進める気がします。
見本を見ないと全体のバランスが取れない。
「モルフォ人体デッサン」を使った練習は模写ですが、2周目についてはポーズだけ記憶してなるべく見本を見ないように描きました。
こうする事でイメージしたポーズや人体を描く力が身につくと考えたからです。
これが難しい。
全体のバランスがおかしくなったり、スペースに収まり切らないケースが発生しました。
つまり模写はできるけど、自分の想像で絵が描けないという事だと思います。
描くスピードが遅い。すぐ疲れる。
誰かと比較している訳ではありませんが、描くスピードが遅いと感じました。一つ一つ描くのに時間がかかる為、疲れしまい、作業がはかどりません。
絵を描くスピードと絵の質についてはいろいろな意見があります。
もちろん早ければ良いというものでも無いですが、早いに越した事はありません。
先ほどの全体のバランスが取れていない事と原因は同じで、パーツにばかり気がいってしまう為、時間がかかってしまっていると考えます。
クロッキーを学ぶ
2周目で感じた課題を解消するため、今回新たに学んだのが【クロッキー】です。
絵の上達はあくなき反復ではあるものの、最低限のテクニックの必要性を感じました。
デッサン・クロッキーの違い
クロッキーとは?デッサンとの違いは?についてまとめておきます。
素早く簡潔に線のみで表現すること。
似たような言葉でデッサンという描き方があります。
モノトーンで対象の形状、質感、陰影を表現すること。
と一応定義しておりますが、実は曖昧だそうです。これからすると「モルフォ人体デッサン」はデッサンじゃ無くてクロッキーじゃないですか?
まぁ、呼び名はどうあれ、一度クロッキーを学ぶべきと判断しました。
クロッキー学習に最適な動画
そもそもクロッキーというものを知りませんでした。
なので、人体をバランスよく確認にはどうすればいいか?について動画を検索したところ【hidechannel】という動画を見つけた事がクロッキーとの出会いです。
元(?)アニメーターという事で非常描くスピードが速く、且つバランスの取れた人体を簡単に描いてしまう動画を見た時は衝撃でした。
動画の内容は非常に丁寧で分かりやすいです。動画の数も多く、自分のレベルに合った内容を選ぶことができます。
今回は数ある動画の中でも基礎的な内容のものを選びました、まずはこれを足掛かりに学んでみてはいかがでしょうか?
【忙しい人向け】かんたんにできる!絵の10分トレーニング/hidechannel2
上記の動画は、習うより慣れろと言った感じで、描き方の説明はほとんど無く、ひたすらポーズの絵を描きまくる動画です。
クロッキーの描き方についての解説は別の動画は下記の動画がおススメです。
実践
基本的な描き方をおさえたら、あとはどんどん描き続けるだけです。
かなりスピードが速いので一時停止して、描くのがおススメです。
私は、模写では無くポーズだけ記憶して、頭の中でイメージしたポーズを描いて後に見本を比べました。
難しいですが、トレーニングになります。
こんな感じ
モルフォ人体デッサンをクロッキーしてみる。
何となくクロッキーのコツがつかめたら、「モルフォ人体デッサン」の絵をクロッキーを使って模写しました。
その結果がコチラ。2週目はクロッキーの画法で描いたみました。
なんか、変わった?
クロッキーによる効能
絵が上手になったか?と言われればそうでもありません。
・・・・・・
練習が足りないと言えばそれまでですが。
個人的にクロッキーの効能は下記のような事で感じられました。
全体的な構図を取りやすくなる
これまでは頭→首→胴体→手などパーツ毎に完成させるような描き方をしていました。そのため、出来上がりのバランスが悪かったり、予定したよりも大きくなってしまったりコントロールができませんでした。
クロッキーの描き方では、最初に全体の大きさやバランスを取ってから描き始めます。そのお蔭で、絵全体の大きさやバランスが描き始めと大きく違ってしまうという事が減りました。
このように同じページに同じサイズで描く事ができるようになりました。
絵を描くスピードが上がる→全身を描くことへの抵抗が減る。
描くスピードが上がったように感じます。これまでは1ページ(約2~3体のモデル)を描くのに30分くらいかかっていましたが、クロッキーにしてから10分程度で描けるようになりました。
これにより全身の絵を描くことへ抵抗が減りました。
全身を描くのが面倒だから、どうしても顔や上半身のイラストが増えがちになります。そういった事の解消になりそう。
3週目への課題
改めて「モルフォ人体デッサン」を開始する前から2週目終了時点の絵を比較してみました。
案外モルフォ前が良くて草
確かにそういう見方もできますが、個人的には確かな成長を感じております。
個人的な感想でいえば・・・
- モルフォ前:見本を見たまま絵で写し取っている描き方。見本が無しで想像で描けない
- 1週目:とにかく筋肉の形・位置をつかむのに必死。筋肉のパーツにとらわれて、全体的なバランスは二の次。
- 2週目:筋肉については把握しているので、大まかに把握できればOK。クロッキーの手法を意識しすぎて身体が硬い
3週目への課題を挙げるなら、クロッキーを取り入れつつも柔軟に自分の描きやすい描き方を確立したいのと、立体感が出せるようになりたいです。
アイキャッチのメイキング
おまけでアイキャッチのメイキングです。
構想段階ではメガネをかけてたんだね?
あっ!(忘)
それはともかくとして、今回のクロッキーの効果として【ラフ】部分でしっかりと立体感やバランスのとれた土台ができたのが良かったです。しかもそれほど苦労せずに。
また以前記事で紹介した【カラーラフ】で事前に配色をする事で線画以降の作業がスムーズでした。
一方で色塗りについては特に肌や服などに課題が山盛りでした。
まとめ
今回は「モルフォ人体デッサン」というよりもクロッキーが中心となってしまいましたが、人体を模写するにもクロッキーの練習をするにもすぐに手元に用意できる見本として非常に便利な本です。
基本的にこの本は描き方の説明がありません。(あるにはあるけど読みやすくはない)私は2週目にしてクロッキーという画法の必要性を感じました。
自分の成長スピードや壁にぶつかった時には必要な知識や技術を自ら学ぶ必要があります。なので、この本は個人的にはおススメですが、この本だけ描いていれば絵が上手になるというものでありません。
私はまだまだ描き切れていないので、3週目に突入するつもりです。
また、クロッキーについては紹介した【hidechannnel】がとても素晴らしいので、主にこちらで練習するつもりです。
クロッキーについては全身だけでなく、顔や手足などの描き方について講座があるので、機会があれば紹介したいと思います。
という事で今回は以上となります。
ご精読ありがとうございました。また次回をお楽しみに!