どうも、たぬすけ(@tanusuke)です。
今回は背景ありのイラストを描いてみました。
本当にできれば、描きたくない!と逃げ続けた結果しっかり苦手になりました。
このツイートがものすごく刺さる。
でも、このツイートの通り、避けては通れないのです。
背景の有無でイラストの仕上がりは格段に良くなりますし、人物だけでは表現できないストーリーや心情も出せるので、面白みがグッとあがりますよね。
しかし、それでも改めて学ぼうと思いWebやYoutubeで色々調べましたが、、、
まぁ、奥が深い(わけわからねー)
結果、避けては通れない。されどあまり苦労はしたくない。常にこのせめぎ合いです。
そんな背景初心者な上に苦手な私が挑戦してみて感じたポイントがです。
- 結局自分で描かないとダメらしい。
- 最低限の知識は必要。
- 背景から描くか?人物から描くか?
- 簡単な背景にしよう。
- それらしく見えればOK?
自分で描かないとだめらしい。
まず最初に試みたのが、なんとか描かずにイイ感じの背景を手に入れられないだろうか?という事でした。
この期に及んで描く事から逃げるとは・・・
考えたのは以下の方法
AIで生成
AIに背景画像を生成させる事自体は可能だが、イメージを具現化させるにはそれなりのコツと知識が必要なようだ。AIにそんな時間と手間を使うくらいなら絵を描くわ!!
背景にだけ絞るとそうなのだが、使いどころはある。
例えば、カフェ、美女と検索して出た画像がこちら。
人と机のサイズ感や雰囲気、小物など参考になるので、あった方がイメージしやすいかも。
フリー画像を使う
画像(写真)から線を抽出して絵にする事が可能らしい。それをしなくても丁度良い画像があれば、そのまま背景にしてしまえば良いではないか?と考えた。
しかし、うまくいかない。画角や角度がキャラクターと合ってくれないのだ。またフリー素材だと数も質もあまりよくないので、そもそも選択肢が少ないというのもある。
絵を探すことで時間ばかり取られてしまって、なんだかアホらしくなってきた。
が、いざ描いてみるとイメージだけではどんなものがどんな感じで並んでいるのかがわからないので、資料は必要かと・・・
フリー画像だと思うけど、どこで拾ったのか忘れたので、ぼかしてます・・・・
自分で撮影する
じゃあ、自分で撮影すればよいのでは?と考えた。
選択肢として無くはないけど、条件が合致した画像を撮影するのは結構難しい上に、手間や時間もかかる。
まず背景ありきで作品を描き始めるのであれば、風景画像を撮りためておくのも悪くないとは思う。
なんやかんやで自分で描くのが一番近道と判断しました。
実践模様
では実践です。
ラフ案
先ほど紹介したAIのポーズなどを参考にして、ラフをいくつか出してみました。
プロの方はこんな感じで何個かラフ案を出しますよね?
何個も描くのしんどい。と思ってましたが、見本というかイメージがあると描きやすいです。(まぁ、そのままのポーズもいくつかありますが・・・)
ポーズに合わせて背景もこの段階で何となく描いてみました。するとこれが描けない。難しい。
曲線やあおり(3点透視)なんかは描けませんでした。
結果的にシンプルな1点透視となり、一番最後のポーズで決定しました。
背景 ラフ→清書
ここで気を付けたのはアイレベル。
主役の人物のアイレベル(赤い線)に合わせて他の人物や背景の大きさを合わせてゆくと、いい感じのサイズにまとまりました。
なるほど・・
清書について細かいところは割愛しますが、アイレベルと画面中央を消失点にして1点透視のパース定規で描きました。
家具などについては、参考画像から適当にそれっぽく描いてみたので、かなりいい加減です。
それっぽく見えればOK。というかこれ以上描き込みは無理。
背景の色塗り
背景の色塗りについて、はじめは地道にひとつひとつ着色していましたが、これが大変すぎる。
その上、光の当たり方だなんだと考えていたら、やってられなくなりました。
なので、クリスタの機能で【自動彩色】を使用したのが、右の画像。
うむ、悪くないのでOK。
てきとーーー(苦笑)
意図しない着色ではありますが、本当にこんなの塗ってたらいくら時間があっても足りません。
背景の描き込み
さすがにこのままでは味気ないので、一応描き込みしました。
色を少し変えてみたり、人物を入れてみたり。(人物も【自動彩色】なんですが)
背景は基本ぼかすので、細かい描き込みは不要だと思いましたが、手前のコーヒーなどはぼかさないので、少し手を加えてます。
人物 ラフ→着色
人物については一気に飛ばします。
基本的な塗り方についてはこれまでの講座のやり方で塗ってます。
少し欲張って、服については差分ができるようにそれぞれ別レイヤーで描いてみました。
が、これがアダとなりました。当然上の服を着るという事は下の服にも影響が出るわけで、同じ服でも本来は2種類必要になることに後で気づきます。(細かい差ではあるが・・・)
結局、線画は1枚絵になり、差分計画は破綻。
仕上げ
人物と背景を合わせて仕上げです。
この4枚何が違うかというと。
- 背景と人物を合わせただけ。
- 背景をボカして、人物の主線を色トレス。
- 色トレスし過ぎて、人物もボケてしまったので外側の線のみ黒に戻す。
- 人物をより際立てるために、オーバーレイで人物のみ重ねる。(完成)
完成作品
今回実践した完成図がこちら。
まぁまぁだとは思いますけど、もう少し人物を際立てたかったかな・・・と。色塗りが甘いですね。
背景は正直、しんどかった。
実践した感想
最低限の知識は必要
必要最低限の知識は必要です。無いと説明を聞いてもチンプンカンプンになります。
ただし、全てを理解する必要は無いと思います。
詰め込みすぎるとパンクするので、この作品を描く上で最低限必要な知識量で充分です。
【パース】と【アイレベル】くらいは押さえておいた方が良いと思いました。
背景から描くか?人物から描くか?
これはどちらとも言えないかも。
メインは人物なので、ラフの段階では人物を中心に描き始めてそれに合わせて背景を考えると思います。
ただ、実際に描いてみると人物に合わせた背景を描くのは難しいです。
またイメージ通りの見本となる画像などが見つかれば良いですが、そうでない場合は見本に合わせる必要があります。(見本無しで描ける画力は無い)
そうなると背景→人物となり、背景の角度に併せて人物を書き直したりします。
あと、人物をものすごく描き込んで、背景を失敗するのがものすごく怖いので、先に背景をやっつけたいのが本音です。(人物はある程度どうにか仕上げる!という自信)
簡単な背景にする。
どうしてもイメージだと奥行きがあるとか、曲線だとか難しい背景を想像してしまいます。
でもそんなのいきなり描ける訳がないので、簡単な背景からにしましょう。
1~3点透視図法がありますが、最初は1点透視から。
基本アイレベルさえ、間違いなければそんなに変な背景にはならない・・・ハズ。
それらしく見えればOK?
定規などを使うと、きっちりと正確に描かないといけないと思いがちです。
もちろん、描ける方がいいに決まってますが、描けないから困っているのです。
きっちりした絵って、少しのズレが意外と目立ってしまったりするものなので、ある程度のズレを色などでイイ感じにごまかすの一つかなと思います。
やり方としては邪道かもしれませんが、建築家ではないのでそれほどの正確性は必要ないと割り切ってます。
機材のパフォーマンスが問われる。
私が使用している機材はiPadの第六世代!!?です。
もうすぐアップルのサポートも終えようとしている骨董品でしかも32Gなので、何とかクリスタが起動できる程度の代物です。
そんな機材で背景を描き込むイラストを描くのは非常に困難である事を痛感しました。
なにしろ【すぐに落ちる】。これは予想外の落とし穴でした。
仕方がないので、人物と背景を別のファイルで描くという方法を取りましたが、面倒くさいです。
これからiPadでお絵描きを始める方はできるだけ最新を購入することをお勧めします。
私もサポートが切れたら、新しいのを検討します。
ちなみにオススメはこちら。ともに10.9インチです。(これ位の大きさは欲しい)
第一世代Applepencil対応
第二世代Applepencil対応
まとめ
今回は苦手な背景に挑戦しましたが、いかがだったでしょうか?
やってみれば何とかなる・・・気がしますが、それ以上に手間がものすごくかかります。
イラストの場合人物がメインなので、それほど力まなくてもイイのではないか?とも思いますし。
最終的には機材の問題で、断念せざるを得ない状況にもなりました。
ただ、背景の無いイラストも味気ない感じがするので、もう少しラフな背景で描いてみたいと思いました。
という事で今回は以上となります。
ご精読ありがとうございました。また次回をお楽しみに!