どうも、タヌスケ(@sinzakki02)です。
今回はベース色を塗る際に知っておいて欲しい注意点について紹介します。
これは私が実践から学んだ基礎テクニックを記事です。
この記事で最も言いたいことは
ベース色の塗り潰しは道具を選べ!
と言う事です。
えっ?あぁ、うん・・・
ピンと来ないかもしれませんが、
もしかしたら、初心者には陥りやすいミスなのではないか?と思ったので紹介したいと思います。
ベース色とは
これまで【アニメ塗り】【厚塗り】【グリザイユ画法】と様々な塗り方を学んできましたが、
どの画法でも必ず行うのが、ベース色の着色です。
色付けの基礎となる色。この上に光や陰影を加えることで質感や立体感を出すことができる。
具体的にそれぞれの画法でのベース色をみてみると・・
アニメ塗りの場合(ディープブリザード 【超入門講座#02】模写)
厚塗りの場合(ディープブリザード【超入門講座#20】より模写)
グリザイユの場合(ディープブリザード【超入門講座#27】より模写)
グリザイユの様に無彩色であってもベース色は必ず必要な土台となる色です。
ベース色って何で塗るか?
この絵の肌色を塗ります。どんなツールを使いますか?
塗り潰しツールに決まってるでしょ!!
正解!!
塗りつぶしツールを使えば全く問題はありません。
でも塗り残しがあったり、それ以外のツールを使って塗ったりすることはありませんか?
筆やブラシやペンでも塗れるでしょ?
結果的には
問題なく塗る事が出来ました。
・・・・が、実は筆やブラシで塗った箇所には若干の濃淡が存在しているのです。
見た目が変わらないなら問題ないじゃない?
見た目では問題ありませんが、この後の工程で【色域選択】を使用する場合は問題になってしまいます。
色域選択が正しくできない
筆やブラシで塗った場合、色域選択がうまく設定できないというデメリットがあります。
指定した色と同じ色が塗られている箇所を選択する機能。これにより指定個所を同時に塗りつぶしや消去など加工をすることができる。
色域選択についてはこちらの記事でも紹介してます。
色域選択は同じ色を選択するため、濃淡のあるブラシで塗られた色は別の色と認識されてしまうという訳です。
ちなみに同じ色で塗っても、ツールによりこれだけ濃淡の差があります。
先ほどの不透明水彩ブラシで塗った肌色を色域選択してみると・・・
このように同じ肌色一色で塗ったにも関わらず、歪な選択範囲となってしまいます。
このまま着色すると
こんな感じになってしまいます。
きもちわるっ。
解決方法
塗りムラの無いペンや塗り残しツールで塗れば問題ありません。
塗りつぶしツールの塗り残しは【塗り残し部分に塗る】のツールが最適です。
別のアプローチとして、色域選択の設定を調整して色の許容誤差を大きくしても解決できます。
ただし、あまり大きくすると微妙な色違いの認識をしなくなるため、他の作業に支障が出てしまうのでオススメできません。
塗りムラの無い方法はどれだ?
では【塗りつぶしツール】や【塗り残し部分に塗る】しか使えないのか?と言えばそんな事はありません。要は色にムラがなければいいのです。
そこで、よく塗りに使われるツールで比較してみました。
ベース色を塗っても問題ないツールはどれでしょうか?
明らかにムラのあるヤツいるなぁ・・
これを色域選択した上で緑に塗りつぶします。
緑の形がしっかりと〇になっていれば、塗りつぶしに使えるツールという訳です。
結果はこうなりました。
ペン系は使える!!
ブラシでも油彩はOKみたい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
【厚塗り】や【グリザイユ】では微妙な色の濃淡で表現するため、筆やブラシを使用します。
うっかりそのままのツールでベース色の塗り残しに使ってしまうとこのようなミスが発生します。
大したことではありませんが、知っておけば防げるミスなので忘れないように記事にしました。
誰かの役に立てば幸いです。
今回は以上です。
ご精読ありがとうございました。
また次回をお楽しみに。