どうも、たぬすけ(@tanusuke)です。
前回、無謀にもAI絵に張り合った結果、玉砕したものの意外と【厚塗り】がいいじゃないか?というよくわからない着陸をした訳です。
前回記事はコチラ
このブログでは数々の講座動画を元にいろいろな画法を学んできましたが、結局どの描き方自分に合っているのか?というのがイマイチ決まっていませんでした。
それが前回、一応【厚塗り】いいんじゃね?って流れになっております。
方向性が決まらないと動けないタイプです。
ただ【厚塗り】に決定とならず、問題点があります。
厚塗りの問題点
- 色選びが難しい。
- 手間がかかる。
- 輪郭線がぼやける。
このような問題点に対して、より簡単に【厚塗り】ができる方法として生み出されたのが、【グリザイユ】と【GTC 】だと思います。
以前このブログでも実践しましたが、忘れてしまっているので過去の記事を参考にしながら改めて挑戦しました。
- GTCとグリザイユの出来栄えの違いが良くわからない人
- 自分の描き方を探し求めている人
比較方法
それぞれの画法についての紹介は過去記事を参考にしました。
塗り方を完全に忘れている・・・
下絵(線画)については下記の絵をを使用します。(ぐりざいゆって書いてあるのは無視してください)
線画については自信がある!!
色を塗ると台無しにするパターンが多いね。
グリザイユ画法 実践
グリザイユ・GTC共にまず陰影から塗ってしまうというのが特徴です。そのため、まずはグレーの濃淡で陰影を表現します。
グリザイユのグレースケール
グリザイユの場合は60%をベースに50%から40%程度での範囲で濃淡をつけていくの主流です。
ベースカラー
ベース色を塗る。グレースケールを表示すると何色で塗っているのかわからなくなるので、通常レイヤーで着色してからオーバーレイにした。
色がくすんでいる。
色を鮮やかにするレイヤーを挟む
色のくすみ、薄さを感じるので、ベースカラーの上に発色をよくするために赤・青に着色したレイヤーを挟む。
赤か青かの基準は適当だが、赤は茶~黄色、青は白~青といった感じで色分けするとよい。
塗り終わったらオーバーレイにする。
赤・青ベースのレイヤーは15~30%程度の透過で調整した。
どれくらいの効果があるのかを比べてみよう。
厚塗り+ハイライトで完成
質感などを出すために厚塗りや色トレスを施す。ハイライトを加えて完成。
グリザイユの感想
グレースケールで陰影をつけるのは、色選びなく一色で行えるので非常に楽だった。
一方で着色の段階にになると、オーバーレイによる色の変化で思ったように色を選択できず完成をイメージしにくい。
またグレーでの陰影がカラーになるとあまり栄えなくなるなど、手順によるミスの可能性もあるが、色出しが難しかった。
また最終的に【厚塗り】はしなくてはいけないので、グリザイユのお陰で楽になったのかは不明。
GTC画法 実践
グリザイユ同様にGTCもグレー陰影をつけていく。
GTCのグレースケール
GTCの場合はベースを80%で塗り、60~40%で陰影をつけていく。
また、白、ハイライトもこの段階で入れる。
ベース色
グリザイユ同様にベース色を塗る。
GTCの講座に倣って、色をあらかじめ用意してみた。ベース色委は一番左の色。
ベース色は【乗算】なので注意。(オーバーレイだと色が薄すぎてしまう)
着色(追加色)
ベース色だけでは、発色が弱いため上から色を追加していく。レイヤーはオーバーレイ。
色は真ん中と右の色を使用して陰影を強くしていくイメージ。
真ん中の色から塗り始めるとグレーでつけた陰影が消えてしまう場合があるので、一番右の色から塗った方が良いと思う。
色トレス・厚塗り・ハイライトで完成
仕上げを施す。どこを厚塗りするかは感覚的な作業。
GTCの感想
グリザイユと工程自体はあまり変わらないが、グレーが薄い分カラーにしても見た目のギャップが少なくわかりやすいかもしれない。
仕上がりの発色もグリザイユに比べるとGTCの方が鮮やか。
グリザイユとGTCの比較
完成したイラストを比較してみよう!!
描き込みの量に差が出てしまい、公正な比較になっていない様な気がする。
画法以前に作者の力量によるところが大きいね。
まとめ
久しぶりの両方の画法で描いてみましたが、どうでしたでしょうか?
個人的にはGTCの方がしっくりくる気がしてます。
グリザイユについては思ったような色が出てくれないので、いろいろと試行錯誤してしまったので、手順通りとはいかなかったというのが実際です。
ただ、いずれの画法にしろ【厚塗り】より楽になっているかと言えば、あまりそうでもありません。
確かに陰影をグレーで入れられるのは楽ですが、そのあとの色の調整が意外と難しいです。
【アニメ塗り】→【厚塗り】と【GTC】どちらの方が楽に仕上がるかについても検証してみたいと思いました。
また、色による質感の出し方についても課題を感じたので、その辺りも近いうちに記事にしたいと思います。
という事で今回は以上となります。
ご精読ありがとうございました。また次回をお楽しみに!