どうも、タヌスケ(@sinzakki02)です。
突然ですが、
イラストを描いていて、こんな事ありませんか?
- 線画はうまく描けたのに色を塗ったら台無しになった
- なぜか色を塗るとイラストが汚くなる。
- 同じイラストを塗っているはずなのに自分の作品だけ古臭いテイストに仕上がる。
- 何色を塗れば良いかわからない。見つからない。
- 色はもう塗りたく・・・・ない。(涙目)
ソレ、もしかしたらカゲ色選びが原因かもしれませんよ?
色塗り失敗の原因は数多ありますが、カゲ色選びが原因になっているケースが実は多いのではないか?と考えます。
その割にカゲ色選びは「何となく・・・」とか「見様見真似・・・」という方も多いのではないでしょうか?
私もそうです。
カゲ色を意識するだけで作品の仕上がりは格段に変わるかもしれません。
という事で、今回はカゲ色についてフォーカスし色選びをマスターしたいと思います!
併せて読みたい!
今回は基本的な影色の選び方の復習に加えて、とりあえずこれを塗っておけばOKという必殺の色まで紹介します。
- 色を塗るとイマイチな感じになる。
- カゲ色は何を塗ればいいかわからない。
例によって数ある講座動画の中から厳選したものをご紹介いたします。
- 迷ったらこの3色!万能カゲ色大公開!【超入門講座#47】ディープブリザード
それでははじめてゆきましょう!!
イラスト講座実践記録では、テクニックやノウハウに関する講座と実践した感想や結果を紹介しています。
カゲ色がイラストの印象を変える
まず2枚のイラストを比べてください。
誰だよ!!
オリジナルイケメン、謎男です。
同じ線画ですが、①は全体的に色がくすんでいる印象。何となく古いイラストに多く見られる着彩です。②の方が色鮮やかな印象を受けませんか?
色を塗るとイマイチになる方の原因のひとつとしてカゲ色の違いが考えられます。
この記事ではくすんでいるカゲ色をネガティブに表現しておりますが、決して間違いという訳でありません。
くすんで見えるカゲ色の正体
肌に使用した色のカラーサークルです。ココにカゲ色による古臭くなってしまう原因があります。
- A:肌ベース色
- B:①のイラストに使用した肌のカゲ色
- C:②のイラストに使用した肌のカゲ色
違いに気づいただろうか?
Bはベース色の色相と同じですが、Cは色相を少しずらしています。
色相とはカラーサークルでいうところの周りのサークル状ところを指します。
Bは肌のベース色を暗くしただけの色であるのに対して、Cは明暗に加えて色相を変える事で色の幅も広がり色彩豊かに見えるのだと思います。このちょっとした違いがイラストの印象を変えます。
では、色相を変えても影響が無い黒・白についてはどうすればよいでしょうか?
黒のカゲ色は?
黒といってもベース色は灰色を使用しますね。そのカゲ部分は黒のまま、つまり明度0%で塗ってしまいがちです。
しかしそれだとそこだけ浮いたように見えてしまいます。
この場合、濃淡や色相が入った赤よりの黒や青よりの黒を状況による使い分けると、ほどよく馴染み奥行きを感じさせます。
白のカゲ色は灰色でいいのか?
白の影はグレーという固定観念はNG。質感や光の明暗や色に応じて様々な色で影を付ける方が自然です。
例:夕日なら薄い赤や黄色などで影色を作る。
いかがですか?この3点に気をつける事で、映える影色が可能になると思いませんか?
適切な影色を作る方法!
やり方は非常に簡単です。
ベース色の色相を少し変える事。
でもだからと言って、当然何色でも良い訳ではありません。どんな色をチョイスするか?これは詰まるところセンスの問題です。
どこでも使える万能の影色が欲しい
ここまで影色の作り方を紹介しましたが、今度はこんな感想があるかもしれません。
結局センスかよ・・・
本当に知りたいのは、どこでもこの色さえ塗っておけば完璧な影色なんですけどね。
いやいや、そんな都合の色なんてある訳が・・・
迷ったらこの3色!万能カゲ色大公開!【超入門講座#47】ディープブリザード
あったぁぁぁぁぁーーー!!!
手順とポイント
ポイントは何といってもディープブリザード特選の3色【迷ったときのカゲ色】。これさえあれば、たいていのカゲ色は対応できるみたいです。
カゲ色のダウンロードはこちらから
実践
動画の手順で進めていきます。
講座で詳細されたディープブリザードの美少女を模写して、下塗りました。
応用
このカゲ色はベース色を変えても対応してくれます。その場合3色すべてを使うとは限らないようです。
黒ベースの配色の場合
- 【髪の毛・白目】はくすみ青
- 【肌】【シャツ・エプロン?】はくすみピンク
ベース色が黒が多いケースでは、カゲ色も比較的抑えめな方がマッチします。
配色の決め方としては、とにかくパーツごとに他の色を入れてみて試してみるといった感じだと思います。今回は結果的に以下のようになりました。
これが正解とも限らない。
黒ベースはパステルピンクを使わないという訳で無く、もちろん3色使ってOKです。
彩度高めの配色の場合
- 【肌】にパステルピンク
- 【シャツ・白目】【髪の毛・エプロン?】にくすみ青
パステルカラーの配色の場合
- 【髪の毛・エプロン?】にくすみピンク
- 【肌】【シャツ・白目】にパステルピンク
控えめな配色の場合
- 【髪の毛・エプロン?】にくすみピンク
- 【肌】にパステルピンク
- 【シャツ・白目】にくすみ青
自分の作品に使ってみる
でも、モデルのイラストは塗りつぶしがしやすいデフォルメが効いていたので、他のイラストでも本当に使えるのか?冒頭の自作イラストに使って検証してみました。
GOOD!!
カゲ色の違いを比較
こうして比較すると【色相をずらした】塗りですら多少くすんでいるように見えます。インパクト、見栄え重視のイラストではこれくらいのアクティブな色の選択が必要なのかもしれません。
あくまで一例。どれを正解にするかは個人の自由。
確かに透明感というか、空気感のあるイラストに仕上がってますね。カラーサークルで見ても魔王カゲ色は色相だけでなく、明度、彩度もしっかりとずらした色になっていました。
正直、自力でこの色にたどりつく自信はありませんね。
まとめ
今回は影色選び方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
影の色塗りが上達するとイラスト自体のレベルも格段に上がります。
魔王様の3種の影色はチート級の万能色ではありますが、影色の選び方はその時々の流行や感覚を養う必要ありますので、十分な練習が必要です。
その為に慣れないうちは魔王様の3色に頼りながらも徐々に力を付けていきたいと思います。
なお、今回紹介したカラーサークルや色相のずらしなどについては、過去に色選びに関して紹介する記事でも似通る点があります。良かったらこちらもご覧ください。
それでは今回はここまでです。ご精読ありがとうございました。
次回もお楽しみに!!