どうも、タヌスケです。
今回は【影の色選び】について紹介します。
突然ですが、

イラストを描いていて、こんな事ありませんか?

・せっかく線画がうまく描けたのに、色を塗ったら台無しになった。
・なぜか色を塗るとイラストが汚くなる。
・同じイラストを塗っているはずなのに自分の作品だけ古臭いテイストで出来上がる。
・影の色がわからない。見つからない。
・色はもう塗りたく・・・・ない。(涙目)
ソレ、もしかしたら影の色選びが原因かもしれませんよ?
実際、影の色選びは「何となく・・・」とか「見様見真似・・・」という方も多いのではないでしょうか?
影の色を意識するだけで作品の仕上がりは格段に変わります。
今回は影色についてフォーカスして、影色をマスターしたいと思います!

この記事をオススメする人
・色を塗ると変になる
・何となく絵が古臭く見える
・万能の影色を教えろ!
基本的な影色の選び方から、とりあえずこれを塗っておけばOKという必殺の色まで紹介します。
それでははじめてゆきましょう!!
【実践!無料イラスト講座】では、私が実際に講座を受けて、描いた結果や感想、疑問などを記録します。あなたが実践する時の参考にしていただければ幸いです。
やりがちな影色選び3つのポイント
突然ですが、2枚のイラストでどちらが良いと思いますか?
色彩は個人の感性の違いですけど、ここでの正解は2です。
色は個人の感性の違いですが、2の方が良いという前提にしていただかないと話が進みません。1の方は初心者が陥りやすい問題をてんこ盛りにしている塗り方です。
では、なにが問題なのでしょうか?
古臭い影色
まず、影色ってどうやって決めますか?
ベース色をスポイトで取って明度と彩度を低くして・・・
その結果がこの違いです。
1のイラストも単体で見たら、それほど違和感を感じないかもしれません。しかし、見比べると何となく古臭さを感じる配色って感じしませんか?

ひと昔前のアニメの色に似てる!
この色選びが間違いな訳ではありません。ただ、時代遅れだそうです。
流行り廃りがあるものですが、自分でも「何かパッしないな」と思ってしまう色を塗るのはイヤですよね?
なので改善しましょう!!
古く見える原因
各パーツのカラーサークルを「ベース色」と「影色」で比較します。
この中に古臭く見えてしまう理由が隠れています。
注目して欲しいのは3点です。
- 黒(まつ毛)
- 白(シャツや白目)
- それ以外のすべての色(肌・髪色その他)

結局、全部じゃないか!!?
全てです。それぞれのポイントについて説明します。
黒
黒を黒のまま、つまり明度0%で塗ってしまうのはNGです。黒すぎてそこだけ浮いたように見えてしまいます。
黒にも濃淡や色相が入った赤よりの黒、青よりの黒があり、状況による使い分けがベストです。
白
白の影はグレーという固定観念はNG。質感や光の明暗や色に応じて様々な色で影を付ける方が自然です。
例:夕日なら薄い赤や黄色などで影色を作る。
その他の色全て
これが一番大きな理由です。
色相とはカラーサークルでいうところの周りのサークル状ところを指します。

先ほどの比較画像では色相を変えずに彩度と明度のみを変えた色で影を塗ってしまった事が古臭い印象をだしてしまている理由です。
これを解決するためには色相を少しずらして色に変化を与える事です。
いかがですか?この3点に気をつける事で、映える影色が可能になると思いませんか?
適切な影色を作る方法
さきほどの「やりがちな影色」で白・黒以外の色については、適切な影色とはベース色から色相をずらした色の事だと言いました。
では実際に影色を作ってみましょう!
基礎となるベース色は各パーツこのようになってます。

例えば、肌色だけを抜き出し見て実際に影色を作ってみます。
手順としては、ベースの肌色をスポイトで取り、彩度・明度・そして色相を少しスライドして色を調整します。
カラーサークルで見てみましょう。上がベース色、下が自作の影色です。
同様に他のパーツについても影色を作り、塗った結果がこちらです。

どうですか?いいかんじでしょ?

いいじゃん!!
先ほどの「やりがちな影色」のイラストと比較してみてください。(1がやりがちな影色、2が色相をずらした影色)
また、各パーツのカラーサークルをベース色との比較をどうぞ。(1:ベース色、2:やりがちな影色、3:色相をずらした影色)
色相をずらして影色を作る事でワンランク上のイラストに仕上がる事間違いなし!!
どこでも使える万能の影色が欲しい
影色の作り方を紹介しましたが、今度はこんな感想があるかもしれません。

最終的には微調整は自分でやるんだよね?

調整が難しい!!使える万能の影色が欲しい!!
確かに最終的な微調整をして色を決めるのは結構難しい。経験が必要だと思います。
でも、どこでもこの色さえ塗っておけば完璧な影色なんてものがある訳が・・・・

あったぁぁぁあ!!
迷ったらこの3色!万能カゲ色大公開!【超入門講座#47】ディープブリザード

如何に魔王様とは言え、3色だけで完璧な影色など・・・・そんなバカな
半信半疑ながらも実践してみます。
下準備

下準備として下書き・ベース色を塗った上に【70%グレー】で影の位置を塗っておきます。
3色の影色で塗り分ける

ここで今回の肝【3色の影色】の登場です。(魔王様直伝の影色のセッティング方法は動画を参照ください。)
3色の影色はこの3色の事です。
手順としては、全ての影色に【くすんだピンク】を塗りつぶします。その後シャツや白目などの白部分に【くすんだ青】、さらに肌に【パステルピンク】を塗るだけです。
完成

ハイライトや反射光を入れて完成。※2影などの濃い影の部分には【くすんだピンク】の上に【くすんだ青】を上塗りしてます。

イイ感じ・・・
いいですよ。特に【くすんだピンク】には感動します。

流石魔王様!太っ腹すぎる!!
でも、モデルのイラストは塗りつぶしがしやすいデフォルメが効いていたので、他のイラストでも本当に使えるのか?冒頭の自作イラストに使って検証してみました。
自分の作品に使ってみる


まじか、、、この出来、いいじゃん!!
筆塗りでもイイ感じです。ちなみに「色相をずらした影色」と比較してみます。(1:色相をずらした影色、2:魔王影色)

くやしいが、、、、2の方がいい。
透明感というか、空気感のあるイラストに仕上がってますね。カラーサークルでさらに分析してみましょう。
1:ベース色、2:色相ずらし、3:魔王色
ここまで色相、色相と言っておりましたが3のイラストは色相だけでなく、明度、彩度もしっかりとずらした色になっていました。
正直、自力でこの色にたどりつく自信はありませんね。

魔王様!ありがとう!!
まとめ
今回は影色選び方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
影の色塗りが上達するとイラスト自体のレベルも格段に上がります。
魔王様の3種の影色はチート級の万能色ではありますが、影色の選び方はその時々の流行や感覚を養う必要ありますので、十分な練習が必要です。
その為に慣れないうちは魔王様の3色に頼りながらも徐々に力を付けていきたいと思います。
今回紹介したカラーサークルや色相のずらしなどについては、過去に色選びに関して紹介する記事でも似通る点があります。良かったらこちらもご覧ください。

それでは今回はここまでです。ご精読ありがとうございました。
次回もお楽しみに!!
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